エアシリンダー分解・点検・補修の事例

今回のブログでは、エアシリンダー分解点検補修の工程をご紹介いたします。
お客様からお預かりしたエアシリンダーは、本体部・消耗品共に、激しい劣化が見られました。分解して現状を確認し、補修箇所と補修方法を検討。補修できそうにない消耗品の新規製作を含め、分解・点検・補修を実施しました。

受入れ時【劣化・汚れ・疵】
エアシリンダーを引取り、各所を点検。補修箇所を特定しました。
各所に、疵と劣化が見られました。また、汚れが蓄積しており補修が必要と判断しました。

エアシリンダーチューブの様子
エアシリンダーを分解すると、エアシリンダーチューブにも疵・摩耗を発見。
基準径に対し補修可能であった為、めっき加工で表面処理することにしました。

エアシリンダーチューブをめっき加工で補修

ロッドカバーの腐食部を除去・肉盛溶接補修

腐食部が複数あり。

腐食部を除去。肉盛溶接で補修。


ピストンロッド(軸部)の新規製作

軸部に摩耗・腐食あり。先端のネジ部は、破損。

軸部一式を新規製作しました。


消耗部品の新規製作

カラー新規製作

ブッシュ新規製作

クレビス新規製作


組み立て後の試運転・検査
全ての部品の補修・新規製作が完了し、組立て後に試運転を行いました。上記のように検査票を作成し、お客様へ出荷する最終の準備が整いました。

塗装・出荷
塗装後、お客様へ出荷しました。
内部の部品の疵や劣化具合を正確に確認するためには、分解補修がお勧めです。また、補修できないほど劣化した消耗品の新規製作と組み合わせることで、より確実な補修メンテナンスに繋がります。
エアシリンダーの補修メンテナンスでお困りの方は、どうぞお気軽に千代田商事へご相談ください。本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

シリンダーの補修事例のご紹介