ディスクペレッター用 減速機の分解・補修事例

前回ご紹介したディスクペレッター本体の補修に続き、接続されている減速機の補修を実施しました。
ディスクペレッター本体の不具合は、実は減速機側の異常が原因であり、内部点検の結果、ベアリング内部にグリスが充填されておらず、これによりベアリングが焼き付き、ギヤの破損へと繋がっていました。その影響が本体側にも波及していたことがわかりました。

ディスクペレッター用 減速機の分解・補修
受入
お客様より故障した減速機をお預かりしました。該当減速機は既に生産終了となっており、更新には取付寸法の違いから設備全体の改修が必要となるため、補修による対応を求められました。廃番品や生産中止品については、補修をご希望されるお客様が多くいらっしゃいます。
分解・点検
減速機を分解した結果、ベアリング破損、グリス切れ、ギヤの摩耗・損傷が確認されました。また、軸やベアリングボックスにも摩耗が見られ、複数部品に対して新規製作・補修が必要となる状況でした。
不具合箇所のスケッチおよび製作
破損したギヤはスケッチにより図面化し、新規製作を実施しました。スケッチが不可能なほど破損が激しい部品については、減速機全体の寸法から設計値を算出し、適正な強度・精度で製作しました。
組立
新規製作した部品と新品の消耗部品を用いて減速機を組立しました。配管など再利用可能な部品はそのまま使用し、コスト抑制にも配慮した補修を行いました。
試運転・現地取付
組立後の減速機は試運転を行い、異常のないことを確認してから出荷しました。今回はディスクペレッター本体との接続も含めて、現地での据付工事まで当社にて一貫して対応しました。
千代田商事では、生産終了品や図面の無い減速機においても、実測・スケッチによる部品製作を含めた補修が可能です。お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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