ロール胴部と軸部の補修を一貫対応した事例

いつも千代田商事のブログをご覧いただき、ありがとうございます。工場設備の補修メンテナンスの工程紹介をお届けいたします。

今回のテーマは、ロールの補修です。通常のロール補修では、胴部と軸部の補修は別業者に依頼することが多いと思われますが、千代田商事で胴部と軸部の補修を一貫して対応できた事例をご紹介いたします。


ロール胴部の補修と一緒に、軸部のチェックを!
ロール胴部の補修のご依頼時、多くの場合で、軸部補修が必要なことがあります。胴部同様に経年劣化が原因で補修が必要な場合が多い為、千代田商事からお客様へご提案しております。

また、胴部の補修時に軸部を合わせて補修することで、工数手配を効率化出来、別々に補修するよりもコストを下げられる場合が多いです。


工程ごとの対応内容をご紹介
1受入検査
お客様からお預かりしたロールの受入検査。

先にご説明した通り、胴部だけでなく軸部の劣化があり、あわせた補修が効率的でした。
劣化したロール
軸部のアップ。劣化したロール
摩耗した軸部
2 軸部の補修/補修方法を選定
まずは、軸部の補修方法を検討しました。

材質がSUJ2であったため、溶接補修が困難と判断。SUJ2に溶接補修してしまうと、割れ・ヒビが発生する可能性が高いためです。そこで、溶射(溶射時の材質を慎重に検討)にて、軸部を補修いたしました。
補修完了後の軸部
補修完了後の軸部
補修完了後の軸部
3 胴部の補修
軸部補修完了後、胴部の補修を実施。

胴部には、硬質クロムめっきを貼り直し、その後、研磨で厚みを調整しました。
補修完了後のロール
めっき補修後の胴部は、保護を目的にシートで囲っています


まとめ/ポイント
冒頭でも触れましたが、ロールの軸部と胴部の補修を依頼する際、別の業者を選定する事が多いと思われます。しかし、胴部補修が必要ということは、経年劣化で軸部の補修が必要な場合が多いです。また、効率面を考えても、同時に補修したほうがコスト削減に繋がります。



千代田商事では、ロール(胴部、軸部共に)の補修実績が豊富なため、今すぐに補修が必要かどうかの判断が可能です。また、補修再生の一貫応が可能です。ロールの補修(胴部、軸部)でお困りに際には、お気軽にご相談ください。